・リモートI/Oサンプルプログラム

1.概要
  初心者の方のためにサンプルプログラムを用意しました。
  PCからUSBを通してH8/3694FのI/Oを操作してデータの
  やり取りを行い、表示します。
  入出力ポート、PWM出力、キャプチャ入力、ADコンバータ、
  I2C、LCD表示などを組込んでありますので、USB接続の
  制御装置やデータ収集装置に応用できそうですね。

  弊社ではこのサンプルプログラムを書込んで最終テストした後、
  出荷しています。(書込み済みです)





2.PC画面イメージ

3.マイコンマザーボード
  本キットに回路図に示すマザーボード(外部回路)を追加します。
   (手っ取り早く試してみたい方はPWM出力→キャプチャ入力A,Bのみの配線だけでもOKです。)

  @出力ポートはP1を使用します。(H8/3694FにはP13がありませんので未接続。)赤LEDと1KΩを8ケづつ接続。
  A入力ポートはP5を使用。(P57,P56はI2Cと兼用です。)8PのDIPスイッチを接続。
    (スタート時にP5の値を読み込み、そのままP1に出力します。)
  BPWM出力にはタイマーVを使用しています。(TCORBで周期を、TCORAでON時間を設定。)
    青LEDを接続し、輝度の調整ができます、またDAコンバータの代わりにもなりますよ。
  Cキャプチャー入力はタイマーWを使用します。
    入力信号の立上がりでカウンター値をGRAにキャプチャーし、同時にカウンタークリアします。
    また、立下りでカウンター値をGRBにキャプチャーします。
    PC側でカウンターのクロックとGRA、GRBの計測値から周波数・Dutyを計算しています。
  DこのPWM出力はフィルターを通してDCに変換した後、分圧してADコンバータ0〜3に入力しています。
    これらの電圧をADコンバータで読取り、PC側で電圧値に変換・表示します。
  EH8/3694Fには32.768KHzの時計用発振器が内臓されていますが、バックアップ電流が大きく、RTCとしては
    使えないと考え、I2CインターフェースのRTC(RTC-8564NB)を追加してみました。
  Fマイコン用表示器として一般的な16文字X2行LCDを接続しています。(4Bitモードで使用)
  Gサブクリスタル32.768KHzの発振確認のため、タイマーAを使って0.5秒ごとにP75を反転させ、緑LEDを点滅。



4.通信コマンド
  PCとのデータのやり取りは別紙に示すコマンドリストを定義しておき、PCからコマンドを発行し、H8/3694Fが
  これに答える形で行われます。
  このコマンドはテキスト形式で表現されるためハイパーターミナル(19200,8、N,1)などを使って
  確認することも出来ます。  ・・・デバッグ時に便利ですね。



5.ダウンロード
  @H8/3694Fマイコンプログラム
    (1)統合開発環境「HEW4」C言語プログラム
    (2)統合開発環境「HEW4」アセンブラプログラム
    (3)DOSモードアセンブラプログラム
       *統合開発環境C言語によるプログラム開発は快適かつ効率的に行えるので大変便利なのですが
       マイコンを使う上で重要なベクトルテーブルの設定・メモリの割り付け・スタックやレジスタの操作など
       すべてが自動的に行われてしまい、勉強になりません。
       初心者の方には是非一度はアセンブラ(特にDOSモードの)を使って組んで見ることをお勧めします。
       必要事項すべてを記述しなければなりませんのでマイコンを深く理解することができます。

  APC側VBプログラム
    (1)インストール版(VBをお持ちでない方)
    (2)VBソースリスト
       VBソースリストはExcelVBAなどへ移植できるかもしれません。
       このためインターバルタイマーを使わず、ソフトウエアで実現しています。
       PentiumIV1.5GHz・RAM256ByteのPCで確認していますが、若干のタイマー値の調整を
       必要とするかもしれません。

       また、VBの中でマイコンとの通信にMSCommを使用していますが、インストール版を
       インストールすれば得られます。