・概要

英国FTDI社のFT232RLを使用したUSB接続AVRライター(いわゆる
BitBangライター)です。AVRのISPと仮想COMポート両方の信号を
引き出し、弊社のAVRマイコンボードに直結して、プログラム書込みと
パソコンとの通信の両機能を利用することができます。
ADコンバータや変数の値をパソコンに表示して効率よくデバッグ作業を
進めることができます。
AVRのISPコネクタ部は一般的な6Pに適合させてあります。
もちろんUSB−シリアル変換基板としても使用することができます。


・使用上の注意

CN2のAVCCIOにはいずれかの方法により電源を供給する必要があります。
このため使用方法の応じてJP1のジャンパーを設定してください。

ジャンパー(JP1)の設定(VCCIOの印加電圧の選択−TTL側のロジックレベルに適合させます。)
 @3.3V  JP1の中央と3.3V部をショート  (CN2 AVCCIOは3.3V出力(max30mA)
 A5V    JP1の中央と5V部をショート    (CN2 AVCCIOは5V出力(max150mA)
 B外部   JP1はすべてオープン        (CN2 AVCCIOは電源入力(+1.8〜+5V) ←出荷時

AVRターゲットボードのISPコネクタに接続する場合はB外部としてください。
もっともAVRライター専用機などに応用する場合はA5Vとし、USBから給電した方が便利です。


付属は10Pのメスコネクタですが、オスコネクタを使用すればフラットケーブルで引出すことができます。
(注意:ピン番号の奇数/偶数が入れ替わります。)
ケースに収納する代わりに熱収縮チューブで覆うと簡単にカバーすることもできます。
 
           

                         CN2 ピン配置↑    弊社AVRマイコンAVRm325に接続↑
 
 
・ダウンロード

 有用なソフトを開発され、提供くださっているChaNさんはじめ多くの諸兄に感謝申し上げます。

1.USB−シリアル変換器として利用
 FT232RLのドライバーを下記FTDI社のホームページからダウンロードして使用します。
   http://www.ftdichip.com/FTDrivers.htm

2.AVRライターとして利用
 (1)FT232RLのドライバー(FTDI社)
   http://www.ftdichip.com/FTDrivers.htm
 (2)統合開発環境AVRStudio4(ATMEL社)すでにVer.5が出ていますが膨大なのでVer.4を使用します。
   http://www.atmel.com/tools/STUDIOARCHIVE.aspx
 (3)WinAVR(C言語で開発する場合はこれも必要です。)
   http://sourceforge.net/projects/winavr/
 (4)プログラマーソフト「avrdude-Serjtag04n」(すZさん)いろいろなバージョンがありますが末尾04nを使用。
   http://suz-avr.sblo.jp/category/780472-1.html
 (5)上記プログラマーをGUIで操作するソフト「avrdude-GUI1.05」(yuki-labさん)
   http://yuki-lab.jp/hw/avrdude-GUI/
   また、「avrdude-GUI1.05」の動作にはMIcroSoftの.Net FrameWork2.0以上が必要です。


・使用方法

 (1)「avrdude-Serjtag04n」「avrdude-GUI1.05」はインストールは不要です。
   解凍後、適当なフォルダーに入れて使用します。
 (2)「avrdude-GUI1.05」を起動し、空欄に必要事項を設定するとプログラムの書込みが行えます。(下図参照)
   ・avrdude.exe File   「avrdude-Serjtag04n」の中の「avrdude.exe」の存在する場所を指定します。
   ・Programmer      「FT232R Syncronous BitBang(diecimila)」を選択します。
   ・Command optin    「-P ft0 -B 57600 -E reset」としておきます。
     57600は書込みスピードを意味するようですが、パソコンや環境により調整する必要があります。
     また、書込むAVRのクロックスピードにも影響を受けます。
 (3)DeviceでAVRのデバイス名を選択して、書込むファイルを指定して書込みます。
 (4)ISPのSCKにLEDを接続してありますので書込み中はLEDが点灯します。
 (5)書込み後、ターミナルソフトを使用してAVRとシリアル通信を行うことができますので効率的に
   デバッグ作業を進められます。(AVR側には通信ソフトを組込むことが必要です。)
   また、再びAVRに書込む場合はターミナルソフトをオフラインにしておく必要があります。

 *フューズビット書換える時は内容を充分理解してから注意深く行ってください。
  (書換えた内容によっては再び書き直すことができなくなる場合があります。)

 *弊社「AVRm328」をご利用の方は「avrdude-Serjtag04n」中の「avrdude.conf」を「こちら」置き換えてください。

  
 
 
・資料
 
 1.回路図
 2.プリント基板外形図・配置図
 3.キット説明書

 
 
・キットの内容

      USB232W   完成品 ☆    ¥1,870
 
 
 
 




USB接続AVRライター(難易度 ☆☆)
USB232W