・概要
CQ出版社の雑誌に付録基板が付いて来ることが多くなりましたね。
高価な専用のプログラマー/デバッガーを購入することはできませんので、
簡便な方法としてLPTポートに接続する方法が紹介されていて、結果的に
デバイス毎に様々なものを数多く製作することになってしまいました。
多少の違いはあるものの、似た物が多いので回路をうまく切替えて使えば
1台にまとめられるのでは思い、このプログラマーを開発することになりました。
USB接続のスマートなプログラマーが多数市販され、主流となっていますが
いずれも高価で汎用性はほとんどありませんので、デバイス毎に用意することに
なります。(USBの場合デバイスドライバーは必須です、出先でドライバーが
インストールできず、困ったことはありませんか。)
少々古典的ですが、このLPTポート接続のプログラマーを1台用意しておけば
フリーの書込みソフトを使って、種々のデバイスに対応できて便利に使えます。
・使用方法
1.
LPTポート接続専用
です、LPTポートの無いパソコンでは使用できません。
(増設のLPTポートはLPT2:やLPT3:となってソフトが対応していないことがあり、またUSBで増設したものは不可です。)
2.デバイス毎の対応はディップSWと
専用の接続ケーブル
、及び使用するソフトで行います。
使用方法の詳細は製品に付属の
説明書
と
参考資料
や下記の”
使用例.XLS
”をダウンロードして参照願います。
(専用の接続ケーブルは付属品のコネクタを利用してお客様ご自身で製作してください。)
3.基本的にISP(インシステムプログラミング)でターゲットに接続して使用することを想定していますので
プログラマーの電源はターゲット側から供給します。(MAX.5V, 電源供給時に緑LEDが点灯します。)
4.ターゲットのプログラムを”RUN”した時にプログラマーをハイインピーダンスにしてターゲットから切り離すための
”PRG.”ON/OFFスイッチを設けてあります。(”PRG.”ON時に赤LEDが点灯し、プログラム可能となります。)
5.ターゲット側のMIL20PのコネクタのAピンにはPIC用の
Vpp(+12V)が出力
されます。
デバイスやプログラマーを破損することがありますので不用意に触れないよう、また
誤接続
には十分ご注意ください。
6.シリアルEEPROM(93Cxx,24Cxx,25Cxxなど)専用のアダプタ
(ADP002)
も用意しましたのでご利用下さい。
7.付属品として下図のようにMIL20Pコネクタ圧接済みのフラットケーブル 1本、バラ線圧接用20Pコネクタ 2個を
同梱してありますが、さらに別売り追加部品として
バラ線圧接用20Pコネクタ
を準備してあります。
(バラ線圧接用20Pコネクタは時計ドライバー2本を使って電線を被服のまま押込んでやると簡単に圧接可能です。)
8.CN2(MIL20PのPピンは基板裏面のジャンパーでO”INIT”とP”SELIN”とを選択して使用します。
(右上参照)
9.Windowsはプラグアンドプレイのため、立ち上がってしばらくの間、LPTポートをアクセスして来ますのでプログラマーが
誤動作します、立ち上がって10〜15分後にプログラマーを接続してください。
・キットの内容
PRG002 完成品 ☆☆
上面外観 下面外観 notePCに直結、ATmega168
5,060円(税込み価格) をプログラム中。
・LPTポートの無いパソコンでは使用できません。
・ダウンロード
1.ツール工房ホームページ
@
回路図
A
使用例.XLS
(1.2MB)
B
キット説明書
・
参考資料
C
バラ線圧接コネクタ(追加オプション)
2.書込み用フリーのソフトウェア
上記”使用例.XLS”や”参考資料”をご覧ください。
(”icprog”では93C56の先頭ワードが書き込めないことがあります。)
(またPICの1部のデバイスがプログラムできないなどの不備もあるようです。)
(まだまだ調べきれない使用方法があるかと思いますが、情報をお持ちの方は是非お寄せください。)
汎用プログラマー
(難易度中 ☆☆
)
図1.内部のプリント基板
MIL20PのPピン(ジャンパー設定)
O”INIT”選択
P”SELIN”選択
(出荷時)